RizomUV 2025

RizomUV 2025 登場 ― GPU駆動のパッキングで圧倒的なスピードと安定性を実現

Rizom-Labは、世界中のスタジオに信頼されるUVマッピングソリューション「RizomUV 2025」を9月15日にリリースします。最新バージョンではGPUパッキングを搭載し、これまでにないスピードと信頼性を提供。さらに、よりスマートなパッキング戦略、強化されたオリエンテーションツール、待望のシーンアウトライナーも追加され、アーティストの作業効率を大幅に向上させます。

「私たちの目標は常にシンプルです。3Dアーティストに、可能な限り信頼性の高いUVマッピング体験を提供することです。」と、Rizom-Labの創設者Rémi Arquier氏は語ります。「RizomUV 2025では主要システムを一から再構築し、アーティストがUV修正に時間を取られることなく、より多くの時間をクリエイティブ作業に充てられるようにしました。」

RizomUV 2025 – 主な新機能

  • 新しいパッキング:最新ハードウェアで最大4倍高速化。50万以上のアイランドを1分以内でパッキング可能
  • パッキング戦略:Efficient、Padding Perfect、Pixel Alignedなど、ワークフローに合わせた選択が可能
  • シーンアウトライナー:オブジェクト階層を可視化・分離・管理しやすく
  • 簡単なデフォルト設定:任意のコントロールを右クリックでデフォルト値に設定可能
  • 強化されたアラインメント:パッキングやトリムシート作業でよりスマートな方向付け

「GPUパッキングへの要望は強く寄せられていましたが、私たちの目標は単なる高速化ではありませんでした。」とArquier氏は続けます。「特にスタックされたアイランドで発生するオーバーラップ問題を解決することに注力しました。高速化はその副産物に過ぎません。」

アーティストのために

AAAタイトルのパイプラインからインディーの制作環境まで、RizomUV 2025はより高速で、よりクリーンで、信頼性の高いUVを提供します。9月15日より利用可能となり、15日間の無料トライアルと、EメールおよびDiscordによるサポートが付属します。

RizomUV 2025の新機能まとめ

今回のリリースでは、かつてないスピードと信頼性を誇るGPUパッキングをはじめ、パッキング戦略、強化されたオリエンテーションツール、待望のシーンアウトライナーが搭載されました。さらに安定性の向上、柔軟なワークフロー、ユーザー設定のセッション間保存にも対応。これまで以上に速く、クリーンで、自由度の高いコントロールをアーティストに提供します。

パッキング

GPUパッキング(Windows CUDAのみ、初期リリース)

今回のハイライトは、新しい GPUパッキングシステム です。単にCPUアルゴリズムを移植したのではなく、完全にゼロから再構築しました。その結果、処理速度と堅牢性が向上し(GPUによっては従来比3〜4倍の高速化)、平均タイルカバレッジも2〜4%向上しています。特にGPU版は、複雑な形状や凹型、重なり合うようなアイランド形状で少数のアイランドを扱う場合に強みを発揮します。

ストラテジーセレクター(全デバイス・全プラットフォーム対応)

GPU・CPUどちらのパッキングも、新たに導入された「戦略セレクター」で3つのモードを選択できます。

  • Efficient(効率重視):スピードを最優先しながら、実運用に耐える結果を出力。素早いイテレーションやプレビュー、短時間で確実な結果が必要な場合に最適。
  • Padding Perfect(パディング最適化):UVアイランド間のパディングを正確に確保しつつ、タイルカバレッジを最大限に最適化。スペースを1%でも多く活用したいときに推奨。
  • Pixel Aligned(ピクセル整列):UVアイランドの境界ボックスをピクセルグリッドに揃え、わずかな非均一スケーリングを許容。低解像度テクスチャやピクセルアートでの補間アーティファクト防止に有効。

UVを3Dに揃える

この機能は、UVアイランドを元の3D形状の向きに合わせて自動的に配置します。アルゴリズムを完全に再設計し、従来よりも賢い結果を実現しました。

  • 各アイランドの重要な形状部分を認識し、ノイズを無視することで意味のある方向付けが可能に。
  • +U, -U, +V, -V といった特定の方向をターゲットとして選択可能。
  • メイン軸が適さない場合に備えて、カスタマイズ可能なフォールバック軸を設定可能。
  • トリムシート機能も、この新しい基盤システムの恩恵を受けています。

アイランドグループのタイルへのパッキング

マルチタイル/UDIMワークフロー向けに、グループ単位でアイランドをタイルへ自動配置できるようになりました。

  • One-to-One:各グループをアクティブなタイルに一対一で自動割り当て。
  • Mixed:すべてのグループの内容をアクティブなタイル全体に分散して配置。

シーンアウトライナー

最も要望の多かった機能のひとつ、シーンアウトライナー がついに実装されました。シーン内のオブジェクト階層を表示し、非表示、表示、分離を簡単に操作できます。

設定のデフォルト保存

UIのあらゆる設定(例:シェーディングモード、類似性の種類、アンラップ更新)やモデルプロパティ(例:UVセット解像度、シーン単位、パッキングパディング)を以下のように扱えます。

  • 次回のセッションやファイル読み込み時のデフォルトとして保存
  • いつでも工場出荷時の値にリセット

プリミティブ選択の変換

頂点・エッジ・ポリゴン間の選択をシームレスに変換できるようになりました。

  • Fillモード:選択を拡張して対応する領域全体をカバーショートカット:Ctrl+F1、Ctrl+F2、Ctrl+F3
  • Borderモード:対応する領域の境界部分のみを選択ショートカット:Alt+F1、Alt+F2、Alt+F3

補足:UIでプリミティブモードを切り替える際に、CtrlまたはAltを押しながら操作することでも利用できます。

 

RizomUV Virtual Spaces

アートに時間を使おう、UV作業にではなく

RizomUV Virtual Spaces は、高速で包括的、かつ統合されたUVマッピングアプリケーションです。

RizomUVの最大の強みは、ワークフローのスピードに特化していることです。展開は数秒、パッキングも数秒、最適化も数秒で完了。従来のアプリケーションで何時間もかかっていたUVマッピング作業を、ほんの数分に短縮します。これにより、最も重要な部分 ― アート制作 ― に時間を割くことができます。

RizomUV VSは、現行のほとんどのUVマッピングソフトを凌駕する機能を備えた、フル機能のUVマッピングアプリケーションです。兄弟版である RizomUV RS(Real Space) がCAD分野向けであるのに対し、RizomUV VS(Virtual Spaces) はCG業界向けに設計されており、インディー作品の静止画から、実際にプレイするゲーム、観たことのある映画に至るまで幅広く活用されています。

RizomUV Real Space

歪みなく3Dモデルをフラット化

RizomUV RS は、フル機能を備えたUVマッピングアプリケーションです。その機能は市場にあるほとんどのソフトを凌駕します。兄弟版の RizomUV VS(Virtual Spaces) がCG向けであるのに対し、RizomUV RS(Real Space) は、実世界の製品を生み出すプロフェッショナルのために設計された、精密なメッシュ展開ツールです。

Virtual Spaces版のすべての機能に加え、専用のアルゴリズムや設定、さらに実物制作に最適化された追加機能を搭載しています。

レーザー表面加工、エア構造物の設計、その他CADに近い作業まで、RizomUV Real Space はあなたのプロジェクトを形にするために欠かせないUVツールを提供します。

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