FumeFX 7.1

Sitni Satiは、3ds Max向けFumeFX 7.1のリリースを発表しました。本バージョンは、人気の気体流体力学シミュレーターに多数のパフォーマンス向上とワークフロー改善をもたらす重要なアップデートです。

FumeFX 7.1では、ビューポートのパフォーマンス向上キャッシュ処理の最適化、そしてHoudini、Maya Bifrost、Embergen、Liquigenなど外部ツールとの互換性強化に重点が置かれています。

FumeFX 7.1の新機能と改善点

RenderWarpsによる速度と精度の向上

FumeFX 7.1のパフォーマンス向上の核心は、完全に書き直され最適化されたRenderWarpsアルゴリズムです。このアップデートは、Bend、Twist、Taper、Skew、Stretchなどの標準的な3ds Maxモディファイヤ向けに設計されています。結果として、変形の精度が飛躍的に向上し、以前のバージョンと比べて約5倍の速度で動作します。さらに、FFDのような複雑なデフォーマには従来のサンプリングベースアルゴリズムを賢く保持するハイブリッドシステムを採用。これにより、互換性と高速性の両立が実現されています。

ビューポート表示の強化で作業をスムーズに

FumeFX 7.1では、ビューポートの表示が改善され、グリッドに色分けとグリッド名ラベルが追加されました。これにより、どのFumeFXオブジェクトに対応するシミュレーショングリッドかが一目で分かります。色は浮動ダイアログにも反映され、直感的に確認可能です。

さらに、キャッシュ色プレビューや「グリッド非表示」トグルなど、新しい表示オプションが追加され、作業効率をさらに向上させます。

OpenVDBおよび外部ツールとの統合強化

FumeFX 7.1では、他の業界標準ツールとの統合が大幅に改善されました。OpenVDBのインポートではY-Upサポートや、HoudiniやEmbergenなどのサードパーティキャッシュの読み込み時に利用可能なチャンネルを自動検出する機能が追加され、面倒な手動設定を省略できます。

キャッシュ管理とエクスポート機能の向上

  • キャッシュ出力パスの制御が改善され、ファイル名の桁数や区切り文字を柔軟に設定可能
  • NodeWorksに軽量Alembicエクスポートパスが追加され、パーティクルやメッシュキャッシュを効率的に出力
  • Save CacheおよびParticle Exportノードで、ポイントクラウドやパーティクル形状を直接Alembic形式で出力可能に
  • HoudiniやBifrostにシームレスに読み込める最小化キャッシュと属性データを保持
  • Load CachesノードおよびPartLoadツールでAlembicポイントクラウドインポートを完全サポート(Y-Up変換およびパス変数解決オプション付き)

作業体験を向上させるその他の改善

  • PartLoadでのビューポートパフォーマンス向上とパーティクルごとの色表示対応
  • Extrudeノードに新しい押し出しモード(頂点法線またはカスタムベクトル沿い)
  • MaterialID制御の強化
  • NodeWorksダイアログのエラーを赤で視覚的に表示するアラートシステム
  • FumeFX Windにアニメーション可能な「Active」パラメータを追加、時間に応じて風の影響を簡単にオン/オフ可能

FumeFXの未来を体験しよう

FumeFX 7.1では、FumeFXコアおよびNodeWorksエコシステム全体でシミュレーションとワークフローの効率がさらに向上しました。本アップデートにより、3ds Maxおよび外部パイプラインとの統合が強化され、これまで以上に高速かつ精密なビジュアルエフェクト制作が可能になります。

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Sitni Sati FumeFX for 3ds Max

3ds Max向けの強力で多用途なVFXソリューション。作業効率を高め、卓越した成果を提供することを目的に開発されました。

FumeFXは、流体力学と総合的なノードベースシステムをシームレスに統合した、3ds Max用の強力なマルチフィジックスプラグインです。170以上の使いやすいノードを活用することで、アーティストはFumeFX内で直接多彩なビジュアルエフェクトを作成でき、従来よりも効率的かつコストを抑えて驚異的な成果を実現できます。

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