
Redshift 2026.9.0リリース|Redshift Live強化、OCIO 2.5.2、Houdini 22対応
Maxonが、GPUレンダラー「Redshift」の最新アップデートRedshift 2026.9.0を2026年9月9日にリリースしました。
今回のアップデートでは、リアルタイムレンダリング環境「Redshift Live」に新たな機能が追加されたほか、OpenColorIO(OCIO)2.5.2へのアップデート、Houdini 22への対応、MayaにおけるUSD・Alembic Proxyの強化など、幅広い改善が行われています。
また、Cinema 4D、Maya、3ds Max、Houdini、Hydra、Vectorworks、Revitなど、各種DCCとの連携やレンダリングの安定性についても、多数の不具合が修正されています。
ここでは、Redshift 2026.9.0の主なアップデートを紹介します。
Redshift LiveにHDR CompressionとAnisotropyを追加
今回のアップデートで特に注目したいのが、リアルタイムレンダラーRedshift Liveの機能強化です。
新たにHDR Compressionと**Anisotropy(異方性)**に対応しました。
HDR CompressionはHDR環境における表示を調整するための機能で、明るさの幅が大きいシーンでも、より扱いやすい表示を実現します。
また、Anisotropyのサポートにより、異方性を持つマテリアルの表現もRedshift Liveで確認できるようになりました。特に、金属やブラッシュドメタルなど、光の反射方向に特徴がある素材を扱う際に役立ちます。
さらにRedshift Liveでは、複数のメッシュライトを使用した際の問題やスプライト関連の不具合、デノイズ処理なども修正されています。メモリ不足などの重大なエラーが発生した場合の処理も改善され、リアルタイム環境の安定性向上が図られています。
OpenColorIO 2.5.2にアップデート
カラー管理では、OpenColorIO(OCIO)がバージョン2.5.2に更新されました。
OCIOは、映像・VFX・アニメーションなどの制作環境で広く利用されているオープンソースのカラー管理システムです。
今回のアップデートではOCIO自体が更新されたほか、ディスプレイプロファイル使用時にモニター名が正しく表示されない問題なども修正されています。
3ds Maxでは、OCIOカラー管理を使用している場合に、RedshiftのOCIOファイル出力を強制できるオプションも追加されました。
カラー管理を重視する映像制作やCG制作において、より安定したワークフローを構築できます。
Maya:USD・Alembic Proxyのインスタンスに対応
Maya向けの機能では、USDおよびAlembic Proxyのインスタンスがサポートされました。
さらに、USD ProxyをnParticleシステムで使用するためのサポートも追加されています。
大規模な3Dシーンでは、すべてのジオメトリを通常のオブジェクトとして読み込むのではなく、USDやAlembicなどのプロキシを利用してシーンを効率的に管理することがあります。
今回のアップデートによって、こうしたプロキシベースのワークフローをRedshiftとMayaでより柔軟に利用できるようになりました。
そのほかMayaでは、Distorterシェーダーが正常に動作しない問題、Maya Fluidsのレンダリング問題、カメラの解析に関する問題、RenderViewで誤ったAOVが表示される問題など、多数の不具合が修正されています。
Houdini 22とSolarisをサポート
Redshift 2026.9.0では、Houdini 22.0.368への対応が追加されました。
さらに、HydraではSolaris 22.0.368をサポートしています。
Houdiniユーザーにとっては、最新バージョンのHoudini環境へ移行する際にもRedshiftを利用しやすくなる重要なアップデートです。
Hydra関連では、ビューポートレンダリング設定にヘアレンダリングオプションが追加されたほか、インスタンス抽出、Physical Sky、シェーダー、ディスプレイスメントなどに関する問題も修正されています。
また、USD Proceduralでは、Houdini 22.0向けにUSD 26.05の新しいビルドが追加されています。
USDやSolarisを中心としたプロダクション環境においても、Redshiftを組み込んだワークフローを構築しやすくなっています。
Cinema 4D:パフォーマンスと安定性を改善
Cinema 4D向けにも、多数の修正と改善が行われました。
プロシージャルUVWプロジェクションを使用している場合のマテリアルタグ変更時のパフォーマンスが改善されたほか、Scratchesシェーダーノードの「Steps」スライダーがmacOSで0に固定されてしまう問題などが修正されています。
また、UV-AOVのレンダリング、Image AnimationのStart Offset、マテリアルプレビュー、RenderView、UV-Contextノードなど、さまざまな機能について不具合が修正されています。
マテリアルが自身を参照している場合にクラッシュする問題も修正され、Cinema 4D環境での安定性が向上しています。
3ds Max:ProxyとOCIO関連機能を強化
3ds Maxでは、Proxy Exportに関する機能が強化されました。
新たに、Transform Pivot to Originをワールドスペースモディファイアの前後どちらに適用するかを制御できるオプションが追加されています。
また、3ds MaxのOCIOカラー管理を使用している場合、RedshiftのOCIOファイル出力を強制するオプションも追加されました。
このほか、Hair and Fur Modifierが常にビューポート設定を使用してしまう問題や、Proxy Export、EXR出力、IPRなどに関する不具合が修正されています。
RenderViewやレンダリング処理も改善
Redshift全体では、レンダリングの安定性とパフォーマンスに関する改善も行われています。
特に、レンダリング準備にかかる時間を短縮し、メモリ使用量を削減しました。
さらに、複数のメモリリークが修正されたほか、GPUメモリに関する問題やシェーダーの数値的不安定性なども改善されています。
Redshift 2026.7.0で発生していた、テクスチャがGPUメモリ内に収まっている場合でも大量のHex Tilingによってアーティファクトが発生する問題も修正されました。
こうした内部的な改善は目立ちにくいものの、大規模なシーンや複雑なマテリアルを扱うユーザーにとって、レンダリングの安定性や作業効率に関わる重要なアップデートです。
Vectorworks・Revitなどもアップデート
Redshift 2026.9.0では、Cinema 4DやMaya、3ds Max、Houdiniだけでなく、VectorworksやRevitについても複数の問題が修正されています。
Vectorworksでは、Redshiftとの同期、Scatter、Grass Material、オブジェクト表示、Renderworks Render Stylesなどに関する問題が修正されました。
Revitでは、繁体字中国語のローカライズ改善に加え、Sun Yearが常に2025になってしまう問題や、Redshift上でオブジェクトが上下反転して表示される問題などが修正されています。
ArchViz関連でも、カメラプレビュー、Night Sky、Scatter、Material Sampler、Freelook Navigationなど、多数の不具合が修正されています。
Redshift 2026.9.0の主なアップデートまとめ
Redshift 2026.9.0では、単一の新機能を追加するだけではなく、リアルタイムレンダリング、カラー管理、DCC連携、USDワークフロー、パフォーマンス、安定性といった幅広い部分が強化されています。
主なアップデートをまとめると、以下のとおりです。
- Redshift Live:HDR Compression、Anisotropyに対応
- OpenColorIO:OCIO 2.5.2に更新
- Maya:USD・Alembic Proxyのインスタンスに対応
- Maya:USD ProxyのnParticleシステムをサポート
- Houdini:Houdini 22.0.368に対応
- Hydra:Solaris 22.0.368に対応
- USD Procedural:Houdini 22向けUSD 26.05ビルドを追加
- Cinema 4D:マテリアル、UV、RenderViewなどを改善
- 3ds Max:Proxy Export、OCIO関連機能を強化
- Vectorworks / Revit / ArchViz:各種不具合を修正
- 全体:メモリリークを修正し、レンダリング準備時間とメモリ使用量を改善
Redshift 2026.9.0は、Redshift Liveを使ったリアルタイムなルックデベロップメントから、Maya・Houdiniなどを利用した大規模な3D制作まで、幅広いワークフローをより安定して運用するためのアップデートと言えるでしょう。
Redshiftを利用しているユーザーは、使用しているDCCやワークフローに関連する修正内容を確認したうえで、アップデートを検討してみてはいかがでしょうか。
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RedshiftRedshiftで実現する次世代3DレンダリングRedshift は、3Dデザイン、モデル、アニメーション、シーンのビジュアライゼーションを強力にサポートするGPUベースの高性能レンダリングソフトウェアです。 最先端のGPUレンダリング技術により、驚くほどリアルな表現を実現。世界中のアーティストやデザイナーに活用されており、フォトリアルなレンダリング、高品質な環境ライティング、高度なマテリアル表現によって、クリエイティブなアイデアを鮮やかに形にします。 建築ビジュアライゼーション向けの新機能「Redshift for Archviz」Maxonの2026.4.0リリースでは、建築業界向けのリアルタイムビジュアライゼーションツール 「Redshift for Archviz」 が登場しました。 Cinema 4DとRedshiftを、VectorworksをはじめとするCADワークフローとシームレスに統合。設計データを活用しながら、映画品質の建築ビジュアライゼーションを効率的に作成できます。 最大の特徴は、設計変更をリアルタイムで確認できることです。物理的に正確なライティング、シャドウ、マテリアル表現が即座に更新されるため、プロジェクトの進行に合わせてデザインの変化をその場で可視化できます。 設計からプレゼンテーションまでを高速化Redshift for Archvizを活用することで、建築家やデザイナーは以下のようなメリットを得られます。
設計プロセスの初期段階から完成イメージを高品質に可視化できるため、意思決定の迅速化やコミュニケーションの改善にも大きく貢献します。 Redshiftは、単なるレンダリングツールではなく、建築設計とビジュアライゼーションをつなぐ新しいプラットフォームとして、より直感的で効率的なワークフローを実現します。 |
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Maxon OneすべてのクリエイティブツールをひとつにMaxon One は、3Dアーティストやモーションデザイナーのために設計された、Maxonの包括的なサブスクリプションパッケージです。3D制作、モーショングラフィックス、VFX、映像編集、デジタルスカルプトまで、クリエイティブ制作に必要な主要ツールをひとつのライセンスで利用できます。 主要製品をすべて収録Maxon Oneには、業界をリードする以下の製品が含まれています。
アイデアを形にするための理想的な環境Cinema 4Dでは、直感的な操作で高品質な3Dアニメーションやモーショングラフィックスを制作できます。さらに、Red Giant Completeによって映像編集やVFX制作の表現力を大幅に拡張できます。 また、ZBrushを利用することで、キャラクター、クリーチャー、コンセプトアートなど、細部まで作り込まれた高精細な3Dモデルの制作も可能です。想像力をそのまま形にできる自由度の高さは、多くのアーティストから高い評価を得ています。 Redshiftによる高速・高品質レンダリングMaxon Oneには、超高速GPUレンダラー Redshift も含まれています。Cinema 4Dとのシームレスな統合により、複雑なシーンでも効率的にレンダリングを実行し、フォトリアルな映像や静止画を短時間で生成できます。 製品ビジュアライゼーション、建築パース、広告映像、VFX制作など、あらゆるプロジェクトで高いパフォーマンスを発揮します。 |


