FumeFX 7.5アップデート|GPUシミュレーションを強化

 

FumeFX 7.5 for Mayaが登場

Sitni Satiから、流体シミュレーション・プラグイン「FumeFX 7.5 for Maya」がリリースされました。

今回のアップデートでは、従来のPCGソルバーを置き換える新しいMultigrid PCGソルバーを搭載。GPUシミュレーションでは、従来のPCGソルバーと比較して最大2倍の高速化を実現します。圧力計算にかかる時間を短縮することで、炎や煙、爆発などのエフェクト制作におけるシミュレーションの反復作業をより効率的に行えるようになりました。

Post Loadでキャッシュ済みシミュレーションを調整

FumeFX 7.5では、新たにPost Loadステージが追加されました。

キャッシュしたシミュレーションを読み込んだ後に、再シミュレーションを行うことなく各種調整を加えられるのが特徴です。

主な機能として、以下が追加されています。

  • Fast Upres:低解像度のシミュレーションにディテールを追加
  • Retimer:シミュレーションの再生速度をインタラクティブに調整
  • Unified Sharpen:各シェーダーに一貫したシャープネス処理を適用

さらに、読み込んだフレームをRAMにキャッシュするMemory Cachingにより、スクラブやプレビュー再生中でも調整結果をスムーズに確認できます。

調整内容が決まったら、同じ設定をディスクへベイクして保存することも可能です。

MayaのOpenVDBワークフローも改善

FumeFX 7.5では、MayaにおけるOpenVDBワークフローも強化されています。

他のアプリケーションからVDBキャッシュを読み込む際に便利なY-Upオプションが追加されたほか、一度選択したキャッシュを再選択した際にもチャンネル割り当てが保持されるようになりました。

さらに、新しいAssignボタンによって、VDBチャンネルの再割り当てもより簡単に行えます。

より高速で柔軟な流体エフェクト制作へ

FumeFX 7.5は、シミュレーションそのものの高速化に加え、キャッシュ後の調整やOpenVDBの扱いやすさも向上しています。

特に、シミュレーションを何度もやり直す必要があった工程をPost Loadで効率化できるため、炎・煙・爆発などのVFX制作における試行錯誤をよりスピーディーに進めたいアーティストにとって、大きなメリットとなるアップデートです。

 

新機能・改善

  • FumeFX: 新しい「Multigrid PCG」ソルバーを追加。従来のPCGソルバーと比べ、GPUシミュレーションを最大2倍高速化。
  • FumeFX: キャッシュを再シミュレーションすることなく、読み込み時にキャッシュ済みシミュレーションへディテールを追加できる「Fast Upres」アルゴリズムを追加。
  • FumeFX: キャッシュを再キャッシュすることなく、読み込み時にキャッシュ済みシミュレーションの再生速度を変更できる「Retimer」アルゴリズムを追加。
  • FumeFX: 読み込んだフレームをRAMに保持するメモリキャッシュを追加。これにより、再生やスクラブ中でもUpres、Retime、Sharpenをインタラクティブに操作可能。
  • FumeFX: シェーダーのシャープ化機能を新しい「Post Load」ロールアウトへ移動し、すべてのシェーダーで統一。
  • FumeFX: 「Post Processing」ロールアウトに、Post Loadと同じ設定を使用してRetime、Fast Upres、Sharpenをベイクできるオプションを追加。
  • FumeFX: ライブキャッシュのリタイミング機能を「Post Load」ロールアウトへ移動。再ベイクせずに再生速度をインタラクティブに調整可能。
  • FumeFX: 旧CGソルバーを廃止。
  • FumeFX: 新しいマルチプル・スキャッタリング(多重散乱)アルゴリズムを追加し、「Maximum Depth」パラメータを削除。
  • FumeFX: 他のアプリケーションから読み込んだ.vdbキャッシュに対して、Y軸を上方向として扱う「Y-Up」オプションを追加。
  • FumeFX: 同じキャッシュファイルを再選択した際に、以前設定したVDBチャンネルの割り当てを記憶するよう改善。
  • FumeFX: FumeFXメニューを開かずにチャンネルを再割り当てできる「VDB Channel Assign」ボタンを追加。

修正

  • FumeFX: キャッシュを.vdbへ書き出して再読み込みした際に、Y軸が反転する問題を修正。
  • FumeFX: フレーム番号のプレースホルダーがファイル名の末尾にない場合、Post ProcessingおよびWaveletのキャッシュファイル名が正しく生成されない問題を修正。
  • FumeFX: Time Scale Factorを「1.0」に設定した場合、Retimeの結果が正しくならない問題を修正。
  • FumeFX: Post Loadパラメータを変更しても、タイムスライダーを動かすまでビューポートが更新されない問題を修正。
  • FumeFX: .vdbキャッシュを読み込んだ際、「VDB Channel Assign」ボタンをクリックしてもダイアログが開かない問題を修正。
  • FumeFX: 「Delete Wavelet」および「Delete Post Processing」キャッシュボタンをクリックしても、ファイルが削除されない問題を修正。
  • FumeFX: 4桁以外のフレーム番号パディングを使用したキャッシュシーケンスが、キャッシュの参照メニューに表示されない問題を修正。
  • FumeFX: 同じフレームを再レンダリングした際、ArnoldシェーダーにPost Loadの変更が反映されない問題を修正。
  • FumeFX: マテリアルが割り当てられていない状態でFumeFXシェーダーの種類を切り替えるとクラッシュする問題を修正。
  • FumeFX: シーン内にロックされた重複Preferencesノードが存在する場合、FumeFX Settingsを開けない問題を修正。

 

 

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