Chaos V-Ray 7 Update 5登場!AI AssistantやMCP連携で3DCG制作を効率化

Chaos V-Ray 7 Update 5登場!AI機能とワークフロー自動化を強化

Chaosは、3DCG・ビジュアライゼーション向けレンダリングソフトウェア「V-Ray 7 Update 5」を発表しました。今回のアップデートでは、AI AssistantやMCP(Model Context Protocol)による外部AIとの連携をはじめ、3Dアセット生成、リアルタイムレンダリング、群衆アニメーションなど、Chaos製品群のワークフローが大きく進化しています。

単にAIによる画像生成を追加するのではなく、シーンの構築からアセットの検索、設定変更、レンダリング、アニメーションまで、制作工程全体を効率化することが今回の大きなポイントです。

V-RayにAI Assistantを搭載。MCPによるAIエージェント連携にも対応

今回の注目機能のひとつが、V-Rayに統合された新しい「AI Assistant」です。制作中の作業に応じた情報やアドバイスを提供し、必要なChaos Cosmosアセットの検索や、レンダリング画像の分析などを支援します。

主な機能は以下のとおりです。

  • AI Assistant: V-Rayの操作や制作に関するコンテキストに応じたガイダンスを提供。
  • Sky Match: 参照画像に合わせてシーンのライティングや雰囲気を調整。
  • Render Critique: レンダリング画像を分析し、改善につながるフィードバックを提供。

これらの機能により、ライティングの調整やシーンの改善方法を検討する際の作業を効率化できます。

さらに、MCP(Model Context Protocol)を利用したAIエージェント連携にも対応しました。ChatGPTやClaudeなどの対応AIアシスタントから自然言語で指示を出し、V-RayやChaos Cosmos、Animaのシーン情報の確認、対応設定の変更、アセットの検索・配置、繰り返し作業の自動化などを行えます。

対応範囲には注意が必要です。V-Ray MCPはSketchUp版とRhino版に対応しており、3ds Maxではサードパーティ製MCPとの互換性が案内されています。すべてのホストアプリケーションで同一のMCP環境が提供されるわけではありません。

Chaos Cosmosが進化。画像からのアセット検索と3Dモデル生成に対応

3Dシーンの制作では、イメージに合う家具、植物、小物などのアセットを探したり、必要なモデルを一から制作したりする作業に時間がかかります。

V-Ray 7 Update 5では、Chaos CosmosにAIを活用したアセット検索・生成機能が追加されました。

  • 画像によるアセット検索: 参照画像をアップロードし、見た目の近い3Dモデルやマテリアルを検索。
  • AI 3Dモデル生成: 写真などの画像から、シーンで使用できる3Dモデルを生成。

従来のキーワード検索だけでは見つけにくかったアセットも、画像を手掛かりに探せるようになります。また、適切なモデルがライブラリにない場合には、画像から3Dモデルを生成するという選択肢も加わります。

建築ビジュアライゼーションやプロダクトレンダリングなど、多数のアセットを扱う制作では、シーン構築にかかる時間の削減が期待できます。

Chaos Vantage:リアルタイムレンダリングのマテリアル表現を強化

リアルタイムレンダリングソフトウェア「Chaos Vantage」も大きく進化しています。

今回のアップデートでは、複雑なマテリアルの表現を強化。異方性(Anisotropy)、分散(Dispersion)、薄膜干渉(Thin Film)、シーン(Sheen)といったマテリアル特性に対応し、金属、ガラス、布などの質感をリアルタイムでより詳細に表現できるようになりました。

また、表面のディテールを強化するための機能も追加されています。

  • プロシージャルバンプマップ
  • 視差テクスチャ(Parallax Textures)
  • トライプラナー・マッピング(Triplanar Mapping)

さらに、Gaussian Splatのライティング調整にも対応。撮影された環境に3Dモデルを合成する際、シーンのライティングに合わせてGaussian Splatの見え方を調整できます。

Chaos Animaとの連携によって、人物や車両などのアニメーションをVantageに取り込み、リアルタイムでレンダリングするワークフローも強化されています。Verasとの連携も加わり、ビジュアルの検討からプレゼンテーションまで、リアルタイム環境で進めやすくなりました。

Chaos Anima:AIによる群衆アニメーションの自動生成

建築ビジュアライゼーションや都市空間の映像制作では、人物の自然な移動を表現することが重要です。

Chaos Animaでは、AIを活用した新しい群衆の経路生成機能が追加されました。シーン内の地形や建築物などのジオメトリを解析し、傾斜や障害物を考慮した移動ルートを自動的に計算します。

また、新しい「Waypoint」ツールを使えば、人物やグループが通過するポイントを指定できます。ポイント間の移動経路はAIが計算するため、すべての移動ルートを手作業で設定する必要がありません。

そのほか、以下の機能も追加されています。

  • AIによる群衆の経路探索(AI Pathfinding)
  • Waypointによる移動ルートの制御
  • 240体の新しいアニメーション付き4Dキャラクター

これらの機能は、建築パース、都市計画のビジュアライゼーション、公共空間の映像制作など、人物が登場する大規模なシーンの構築に役立ちます。

Chaos Veras:画像・動画・3DコンテンツのAI生成を拡張

AIを活用したビジュアライゼーションツール「Chaos Veras」も機能が拡充されています。

新しいAIモデルでは、最大4K解像度の動画生成やネイティブ音声に対応。静止画像を調整してから動画を生成するなど、画像から動画へとつなげる制作工程も強化されています。

また、新たにノードベースのワークフローシステムを搭載しました。画像生成、動画生成、動画編集、3Dコンテンツ制作などのAI機能をノードで接続し、独自の処理フローを構築できます。

作成したワークフローは保存して再利用できるため、繰り返し行う生成処理や編集作業の効率化にもつながります。

さらに、VerasにはAIエージェントによる3Dシーン生成機能も追加されました。スケッチ、写真、参照画像などを入力すると、それをもとにネイティブ3Dモデルを段階的に生成します。生成結果を元画像と比較しながら、モデルを調整していく仕組みです。

なお、ノードベースのワークフローとAIエージェントによる3Dシーン生成は、Verasのスタンドアロンアプリケーションで利用できる機能として案内されています。

その他のV-Ray 7 Update 5の改善点

主要なAI機能以外にも、日常的な制作作業を支援する改善が行われています。

  • Node Material Editorの改善: マテリアルのプレビューやノード編集、ディスプレイスメント接続のワークフローを改善。
  • AMD GPUレンダリング対応: HIPプラットフォームを利用したAMDグラフィックスカードでのV-Ray GPUレンダリングをサポート。
  • V-RayとVantageの互換性向上: マテリアル、ジオメトリ、ライトなどの受け渡しを改善。
  • V-Ray for SketchUpのスペイン語対応: インターフェースの対応言語を拡充。

まとめ:AIとレンダリングをつなぐChaosの統合ワークフロー

V-Ray 7 Update 5は、AIを単独の画像生成ツールとしてではなく、3D制作のさまざまな工程に組み込むことを目指したアップデートです。

AI AssistantやMCPによる操作・作業の自動化、Chaos Cosmosでのアセット検索と3Dモデル生成、Vantageのリアルタイム表現、Animaの群衆アニメーション、Verasの画像・動画・3D生成など、Chaos製品間の連携を活用することで、シーン構築から最終的なビジュアライゼーションまでのワークフローを効率化できます。

特に、建築ビジュアライゼーション、プロダクトデザイン、モーショングラフィックス、VFXなど、複雑な3Dシーンを扱うクリエイターにとって、制作の自由度を維持しながら反復作業を減らすための選択肢が広がるアップデートです。

V-Rayの最新機能や製品情報については、Chaosの公式サイトをご確認ください。

Chaos V-Ray 7 Update 5 公式情報はこちら

 

 

Chaos V-Ray Solo


あらゆるシーンに対応する、オールインワンレンダラー。

V-Ray Soloは、個人のアーティストやクリエイター向けに、業界最高水準のフォトリアルなレンダリングを提供します。

  • 圧倒的なフォトリアリズム
  • 優れた拡張性と柔軟性
  • スムーズなシーン構築
  • クラウドでの共同作業とバーチャルツアー

Chaos V-Rayを使えば、独創的なデザインやストーリー、アート作品を思い描いたとおりに表現できます。世界中の3Dアーティストやデザイナーに愛用されているレンダリングソフトウェアで、フォトリアルな静止画やアニメーションを制作できます。

V-Rayは、3ds Max、Cinema 4D、Houdini、Maya、Nuke、Revit、Rhino、SketchUp、Unrealとシームレスに連携。使い慣れたアプリケーションから、3Dシーンを芸術性の高い作品へと仕上げることができます。

V-Ray Soloには、V-Rayのすべてのアプリケーション連携に加え、Chaos Cosmos、Veras、Chaos AIも含まれています。

Chaos V-Ray Premium

ハイエンドなビジュアライゼーションを、ひとつのパッケージに。

Chaos V-Ray Premiumは、Soloのすべての機能に加え、AI機能のさらなる強化と豊富なアセットを搭載。あらゆるプロジェクトで、フォトリアルな静止画やアニメーションを制作するための充実したツールを提供します。

V-Ray Soloの全機能に加え、以下が含まれます。

  • Phoenix:高度な流体・煙・火・爆発などのシミュレーションツール
  • 最大18,500点の高品質な3Dアセットとマテリアル
  • リアリティをさらに高めたマテリアルライブラリ
  • 毎月500クレジットのChaos AIクレジット

Chaos V-Ray Collection

フォトリアリズムとリアルタイムのスピード・効率性・ストーリーテリングを、ひとつのパッケージに。

Chaos V-Ray Collectionは、V-Ray、Veras、Phoenix、Cosmos、Vantage、Animaをひとつにまとめた総合ビジュアライゼーションパッケージです。

フォトリアルなビジュアル制作から、リアルタイムレンダリング、人物や群衆の演出まで、幅広い制作ニーズに対応します。

主な収録内容・特長

  • V-Ray、Veras、Phoenix、Cosmos、Vantage、Animaを収録
  • 22,000点以上の高品質な3Dアセットとマテリアル
  • 4,000体以上のリアルな3D/4D Animaキャラクター
  • 人物の群衆や交通のリアルな動きを再現
  • Vantageによるリアルタイムのビューポートレンダリング
  • 毎月1,500クレジットのChaos AIクレジット付き

Chaos Veras

AIを活用したアイデア創出とビジュアライゼーション

Verasは、建築家やデザイナーがデザインソフトウェア上で、ビジュアルコンセプトを素早く生成・ブラッシュアップできるAI搭載のビジュアライゼーションツールです。

Revit、Rhino、SketchUpなどの設計ソフトウェアと連携し、生成AIによってスケッチ、2D画像、3Dモデルをリアルなビジュアルへと変換。スタイルや素材、デザインのバリエーションをスピーディーに試しながら、アイデアを効率よく形にできます。

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